スモークウッドやスモークチップの種類

「スモークウッド」や「スモークチップ」に使われている木の種類はたくさんありますが、一般的に樹脂があまり無い広葉樹(ナラやケヤキ)が使用されています。また、針葉樹(杉や松やヒノキ)は樹脂をたくさん含んでいるため煙のススが多くつき、香りもあまりよくないので燻煙材として使用されることはありません。

広葉樹といってもいろいろな種類があります。広葉樹の様々な種類から作られた燻煙材はそれぞれに特徴があり、燻製された食材の色や香りに違いがあります。木の種類によって食材と相性がありますので、用途にあった木の種類を選ぶことがポイントです。

ヒッコリー

燻製の特性

爽やかですっきりした強い香りが特徴的で、肉や魚、チーズなどオールマイティに利用できます。

初心者にも扱いやすい素材で、特にベーコンやハム、サーモンなどおすすめ。

木の特徴

原産地は北米で樹高20~30m、直径0.8mほどの大きさに成長するクルミ科の硬い木で、道具の柄の材料や野球のバット、ドラムのスティック、フローリングなどの内装材としても用いられます。

ヒッコリーのチップ

ヒッコリーのスモークウッド

3個入り(1個あたり燻煙時間 約90分)

1本入り(燻煙時間 約4時間)

ヒッコリーのスモークチップ

サクラ

燻製の特性

もっともポピュラーな素材で香りが強いため豚肉など癖のある肉類向き。淡白な魚や鶏肉には向かない。他の燻煙材とのブレンドにも使われています。

木の特徴

木材としての耐久性は高く、加工しやすい。器具や和風家具、楽器、彫刻に用いられています。

チップからはサクラの香りがほのかにします。

サクラのチップ

サクラのスモークウッド

3個入り(1個あたり燻煙時間 約90分)

1本入り(燻煙時間 約4時間)

サクラのスモークチップ

リンゴ

燻製の特性

果実の風味を思わせる少し甘い香りで、鶏肉や淡白な食材に適している。マイルドな燻製を楽しみたい時におすすめ。チーズに使うとよりマイルドになります。

木の特徴

もともと水分の多い木で乾燥が大変であり、収穫のために横に伸ばしていくため長い木材が取れず、小物程度の材料にしかならない。

リンゴのチップ

スモーク リンゴ

クルミ

燻製の特性

ヒッコリーと同じくすっきりとした香りの素材です。濃いめの色付きで、食材を選ばず肉・魚など幅広く合います。癖のない香りで初心者におすすめ。

特にチーズがおすすめです。

木の特徴

食用の種子のクルミの期とは違い、オニグルミと言われる品種で、材木として硬さ、重量、粘り強さがあり狂いが少ない点が特徴です。 そのため世界中で銃床に使用されていました。

クルミのチップ

ナラ

燻製の特性

少し渋みがあるが色付きが早く、香りに癖がないので魚介類に合います。

鰻やホタテ、たらこにも欠かせない素材です。

木の特徴

ナラは裂けにくく固いという性質があり、家具や内装材として利用されています。

ナラのチップ

ホワイトオーク

燻製の特性

ウイスキーを寝かせる樽を削って作った素材で、ウイスキーの香りが染みついた、大人風味の燻製に仕上がります。

木の特徴

アメリカなどで生息しているナラと同じくブナ科の樹木です。建材にも使われますが、ウイスキーやブドウ酒の樽材としてよく知られている。

ホワイトオークのチップ

食材に香りや色を付ける燻製のやり方

燻製時間も最短で5~10分程度で簡単にできてしまうやり方なので、初心者の方はこちらから始めることをお勧めします。

燻製するための箱や鍋、加熱するものがあれば玄関先でも、寒気が十分であればキッチンでもできます。もちろんキャンプ場でも手軽にできます。

チーズとゆで卵(ウズラ)の燻製動画

キャンプや自宅で燻製(燻製器)を作る簡単なやり方

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燻製の種類、燻製の作り方、自分で燻製器を作ってみる。