夢のピザ窯をつくろう！ ピザ窯作りの参考書

『庭にピザ窯がある家に住みたい』

家族のだれよりも朝早く起きて、庭に出るとそこには自分で作ったピザ窯がある。　早速、新聞紙を丸めてその上に小枝を山の形になるように組み、さらにその上から少し細めの薪を組み、またその上に薪を山の形に組んでいく。

わくわくしながらお気に入りのマッチで丸めた新聞紙に火をつける。ぼわっと燃え上がる新聞紙が小枝を燃やし、火のついた小枝が薪を燃やし炎が立ち込めていく。　

非日常の世界、すべてを忘れ燃え上がる火を見つめることに没頭する。やがて夜が明け、日の出と共に差し込む朝日がピザ窯を照らす。

しかし、ここは紛れもなく自宅の庭、我が家の世界なのである。

昨夜仕込んでおいた自作のピザ生地、自作のピザソース、チーズやカットしておいたピザの具、家の中から次々と庭に運び出していく。

朝から一人でそわそわ忙しい。まだ寝ている家族を起こさないよう、物音を立てず静かに着々と作業をしていく夢のような時間にただ酔いしれるばかり。

ピザ窯も温まり、いよいよピザが焼ける。

自分で作ったピザ生地をのばして、自分で作ったピザソースをかけ、チーズと好みの具をトッピングをのせ、さあいよいよピザを焼く。

待ちに待ったこの瞬間がたまらない。

ピザ窯にピザをセットすると、さっきまで寝ていた家族が起きてきた。

『 おはよう、もうすぐピザが焼けるから朝ご飯はピザにしよう！』

そんな夢のような休日の朝、それは全て自分のこの手で作り上げた、自分が理想とする現実となった世界。

自分のその手でつかむことができるのです。