畑の粘土でかまどを作ってみた

畑の粘土でかまどを作ってみた

かまどを作ってみたい!

ある日突然そんなことを思い立った。

わくわくすることを思い立ったら実行しないと気がすまない。

取りあえず釜を手に入れようと思い、試作用に1合炊きの釜をメルカリでポチッと購入。

どうやら、閉店する釜めしやさんの店主がお店で今まで使っていた釜を出品したようだ。

そんな中古の釜を購入し、引き継いだ訳でこれは何としてもかまどを作らなければならないと思いが強くなったのである。

畑を掘ってみた

かまどを作るにはやはり土が必要だと考えた。それも粘りのある粘土層がいい。

そう思ったら、そう言えば畑をちょっと深く掘ると粘土が出てきたのを思い出した。

早速、畑に行って粘土の採取を開始。

30cmくらい掘るともう粘土層になっていたので、よい粘土を求めてさらに深く掘る。

結局、80cmくらいまで掘り進めて粘土を採取してみた。

採取した粘土を少し皿に取り分け、水を混ぜて練ってみるとそれなりの滑らかな陶土っぽくなってきた。

『これは行けそうだ!』

そう思い、かまどづくりを決行する。

掘り出した粘土で「かまど」の土を作る

さあ、かまどの土を作っていきましょう。

土を混ぜる容器と耐火セメントを用意します。

容器といってもバケツじゃない。使わくなったという厨房で使う寸胴鍋なのだ。

何となく豪快に、そして笑えて来る。

採取した粘土に水を混ぜて、粘土をほぐして滑らかにしていきます。

粒は多少残りますが、まあこんな感じになっています。

少し粘りが出てきました。

ここで、耐火セメントを混ぜていきます。

耐火セメントを混ぜることで、土が固まりやすく、乾燥のひび割れを防ぎ、耐熱性と強度を上げるためです。

スコップで混ぜていきます。

水でねった年度の水分を吸って、だんだんと締まりが出てきました。

スコップで混ぜていくと、玉が残り限界を感じたので

思い切って素手で混ぜることにしました。

この方が効率がいい。初めからそうすればよかった。

かまどの土も、それっぽくなってきました。

段ボールで型を作る

粘土と耐火セメントを混ぜて作ったかまど用の土を成型していく際に

まだ土が柔らかくてどうしても型崩れしてしまうので、型が必要になると思い

その型を段ボールで作ることにしました。

その理由として

成型後、固まってから火入れをする際にダンボールも一緒に燃やせる。

小型のかまどのため段ボールでもなんとか重さに耐えられそうだから。

木枠で作るとちょっと手間がかかる。(段ボールの方が簡単に加工しやすい)

宅配便で送られてきた箱をカットします。

一合釜の位置を右側に寄せて、ハマるように穴をあけます。

左側は煙突にするために、段ボールを筒状に丸めて立てます。

左前部分を斜めにカットして、かまどをちょっとデザインします。

かまどを作っていく

段ボールで作った型に、土をペタペタと貼り付けていきます。

ある程度厚みを持たせて土を貼りつけていかないと、乾燥した後に割れてしまう恐れがあります。

ペタペタと段ボールの方に土を貼り付けていきます。

デザインタイル(おはじき)で仕上げ

出来上がったかまどに、デザインタイルの代わりにもう使わくなくなった「おはじき」を貼り付けていきます。

何となくアートっぽくなりました。

かまどのできあがり!

1週間ほど日陰で自然乾燥させます。

直射日光だと急激な乾燥でひび割れするそれがあるので、風通しの良い日陰で雨が当たらない場所でじっくり乾燥させます。

かまどに火入れ

1週間乾燥させるつもりでしたが、途中雨の日もあり湿気が多く若干乾燥不十分ですが

もう待ちきれないので、火入れを行います。

一合釜をセットして、かまどの中に丸めた新聞紙と薪を入れて火を付けます。

点火!

おおおお~!

畑の土から作ったかまどが、それっぽくなってる!

そして、無事にお湯が沸きました!

という事で、今回はここまで!

次回は、実際にこのかまどで釜めしづくりにチャレンジ!

つづきはこちら・・・

かまどを作ったら、今度は釜飯の台を作ってみた。